法人(ひとり社長)とフリーランス比較 健康保険編
フリーランスになってから健康保険を任意継続していたため、これを安く抑えることができました。ですが、任意継続の期限が2年であるため、この辺りを検討しなければなりません。これを検討した情報を共有したいと思います。
被用者保険(職域保険)と国民健康保険(地域保険)
まず、地域によって健康保険料に差があることを聞いたことはありせんか?
答えはその通りで、差があります。地域差は自身が所属する市町村(国民健康保険)で差がある場合を指すかと思います。要するに所属する団体により差が発生します。不公平ですよね。さらに、以下の図では、国民健康保険(図では市町村国保)とその他の比較になります。保険料負担率を見てください。ちなみに、被用者保険(職域保険)の一例は協会けんぽです。
参考 https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken01/dl/01a.pdf?_fsi=nHURi7Pw
図の通り、健康保険の団体を分けた時から、差が発生する様になってます。よって、有利な団体に所属する方が保険料は安く抑えることができます。有利な団体とは、医療費支出が少ない(≒年寄が少ない)です。この点で言うと、団体の選択として、国民健康保険は、現状、最悪の選択になります。差がありすぎるため、国から補助されいます。
具体的にシミュレーション
では、シミュレーションしてみます。
■フリーランス 本人(40歳/大阪府東大阪市在住/年売上-経費:500万)、妻(専業主婦40歳)、子供2人の家庭
年間 822,001
■法人(ひとり社長)本人(40歳/大阪府東大阪市在住/年給与500万(月額41.7万)/協会けんぽ)、妻(専業主婦40歳)、子供2人の家庭
年間 590,892 ※会社負担と社員負担の合算
★結論 法人(ひとり社長)は 231,109 安いです
※会社負担と社員負担の合算とは ひとり社長としてのシミュレーションなので、社員負担(295,446)も会社負担(法定福利費:295,446)も同じです。売上からそれぞれを出費することになります。よって、合算(590,892)としました。それでもフリーランスよりもお得ですよね。ここでのシミュレーションは家族です。法人(ひとり社長)の場合、家族の増減に関わらず一定であるため家族持ちは、お得さが増しています。
保険内容
保険料で有利であることは理解できたと思いますが、さらに、保険内容も充実しています。特に、大きな差と感じたのは「疾病手当金」です。これは連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかった場合、4日目以降、標準報酬月額の2/3が支払われるというものです。他にも条件はありますが、ひとり社長では強力な保険です。昨今、4日以上休みと言えば、インフルエンザがあげられます。一度、インフルエンザにかかり、収入が激減しました。その際、これを申請しようとしたのですが、任意継続者は疾病手当金の対象でなかったので申請できませんでした。
参考 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139/
まとめ
いかがでしょうか。会社員の有利な点を理解いただけたでしょうか。会社員の健康保険料は会社との折半で有利なことは知られているかと思いますが、会社負担を含めても、対国民健康保険に比べて得であることが理解できたと思います。シミュレーション結果を知っている人が、社会保険のために法人化したようなことをネットを検索すれば、ちらほら現れます。フリーランスなれば、健康保険を任意継続し、2年経過する前(任意継続の期限)に法人を検討してみてはいかがでしょうか。法人は、他にもメリット・デメリットがあります。この点を良く精査してみてください。
良く調べた内容と思いますが、専門知識を持ち合わせてなく、様々なサイトの情報を確認して、個人的に得た結果です。この情報を鵜吞みにすることなく、ご自身でご確認ください。法人化した際に、この辺りシミュレーションが正しかったか? の報告はしたいと思います。